The Founders’ story物語
京都蒸溜所の設立について ―
京都蒸溜所は2014年に3名の創業者である、デービッド・クロール(以下、デービッド)、角田紀子・クロール(以下、紀子)、マーチン・ミラー(以下、マーチン)が設立しました。
まだ若い会社ですが世界で最も革新的な蒸溜所の一つである京都蒸溜所への道のりは20年前にさかのぼります。
1990年代にデービッドと紀子は、東京にウイスキーの輸入代理店を設立し、スコットランドの蒸溜所から多種多様のシングルモルトウイスキーを日本に紹介してきました。
この活動を通じて当時英国のウイスキー専門雑誌ウイスキーマガジン社の編集長を務めていたマーチンと出会い、2000年に日本語でウイスキーマガジンを出版すると共に、世界初のウイスキー・ライヴのイベント開催もスタートしました。
創業者について ―
デービッドと紀子が国内市場に紹介したブランドは、ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ、アラン、スプリングバンク、ブリュードッグ(六本木のブリュードッグバーの運営含む)、シップスミスやチェイス、プレミアムミキサーのフィーバーツリーなどです。
また、デービッドは英国ジンギルド協会のレクティファイに選ばれ、また英国の蒸溜所が所属するワーシップフル・カンパニーにも会員として所属しています。
マーチンは、マスター・オブ・クエイクを受賞し、英国ジンギルド協会やケンタッキー・カーネルの会員に選ばれており、ワーシップフル・カンパニーにも所属しております。
その他、アードベッグ、クレイゲラヒ、グレンフィディック、No.3ジンなど様々なメーカーのコンサルティングにも関わっていました。
ライターとしてはスペクテイターやテレグラフなどを含む数々の書籍に寄稿をしています。
3人は共通の趣味であるラグビーの試合観戦をしながら、ネグローニやウィスキーを飲み交わすうちに絆を深め2005年に軽井沢や羽生など日本の珍しいシングルモルト・ウィスキーを世界のウイスキーファンへ紹介する為にNumber One Drinks社を設立しました。
それから10数年が経ち新しいことに挑戦する時期になった時、デービッドと紀子が過去幾度と訪れ第二の故郷と感じていた京都でのプロジェクトが現実的になっていったのです。
長らくジンのファンであった3人は、京都でジンに特化した蒸溜所の設立を2014年頃から考えました。そして2年間の調査研究や準備を重ねた後、京都で初となるジンの製造免許を取得し、ついに2016年10月に「季の美 京都ドライジン」を発売しました。
季の美は主に京都産のボタニカルを使用し、様々な京都老舗の職人の方々とのコラボレーションを経て造られています。
現在幅広く海外へ輸出をしており、英国の酒類品評会(インターナショナルワイン&スピリッツ コンペティション)においてインターナショナル ジン プロデューサー オブ ザ イヤーを受賞しました。