現在世界で蒸溜されているほとんどのジンは小麦、大麦、とうもろこしなどの穀類や廃糖蜜をベースとしたニュートラルスピリッツを使用しています。一方、京都蒸溜所では国内のサプライヤーから米を原料とした最高級ライススピリッツを調達し、ジン製造のベーススピリッツ(RBS=Rice-based Spirits)として使用しています。
このRBSは様々なスピリッツの中から品質重視のブラインドテイスティングを行った結果、京都蒸溜所のベーススピリッツとして選ばれました。 RBSは他のベーススピリッツに比べて非常に高価ですが、他のスピリッツでは得ることのできないクリーンでまろやかな味わいと高い品質が特徴です。ほのかな甘い感じとベルベットの様なテクスチャーが包み込む、まさに贅沢で理想的なベーススピリッツなのです。
RBSは95~96%のアルコール度数で蒸溜所に届けられ、すぐにRBS専用のタンクへ移されます。そこで57%まで加水し、しばらくの間じっくり休ませて蒸溜へ備えます。